インテグラル・フォトグラフィ(IP : integral photography)は
1908年フランスのリップマン(M.G.Lippmann)によって提案され
た3D画像表示方式である。本方式では多視点画像を透明基材の
裏面に合成・表示し、多数の微小な凸レンズをアレイ状に並べた
フライアイレンズを透明基材表面に設けることにより、立体視が
可能となる。
レンチキュラーレンズを用いる方式では横方向にしか視差がないが、
インテグラルフォトグラフィでは縦方向を含む全方向に視差があり、
見る方向が自由なので平置きしても周囲から見ることができる。
インテグラル3D デジタルサイネージの開発
液晶ディスプレイ装置でインテグラル3Dの多視点画像や動画を表示し、
液晶画面上へフライアイレンズを設置すると3Dディスプレイやデジタル
サイネージとして情報案内や博物館・水族館などでのアート展示、アミュ
ーズメントや商品PRなどで3D空間演出が可能です。
またホログラフィックピラミッドやテーブルディスプレイでは、グラスレ
スで大人から子どもまで高さや方向性なくどの角度からも楽しめます。